写真史における真のモニュメントであるロバート・キャパの作品年表が、膨大なイメージに彩られた本書のページを飾る。本書は、その比類なき輝きを放つ道のりの主要な段階をたどり、類まれな作品群から生まれたさまざまな「アイコン」に道を譲る。ミシェル・ルフェーヴルがエッセイで述べているように、キャパの戦争報道は彼の伝説を形成しているが、時には別の角度からの現実を、初めてわれわれに至近で見せてくれた。彼の写真は、彼が人間としての犠牲者や移民に対する感受性に言及する瞬間を描写しており、祖国ハンガリーからの旅を想起させる。本書は、複雑で進取の気性に富み、決して完全に満足することのない、自分のキャリアを命懸けにすることをためらわない人物の一面を垣間見せてくれる。キャパが勝負師の個性を示したとすれば、彼の作品は悲劇的な結末を免れない壮大な次元にある。
304p 24x28cm ハードカバー 2022 Ita/Eng/Fre
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