マグナムのフォトグラファー Donovan Wylie(ドノヴァン・ワイリー)が、北アイルランドの紛争の建築を模索する出版社Steidlと共に制作した一冊。英国のWatchtowersやMaze(ベルファストのMaze刑務所にある)や軍事構造の消失を記録してきたこれまでの作品に対し、本書では今日の都市部に見られる建築封じ込めの遺産に焦点を当てた未来のための住宅計画をテーマにして撮影されている。イギリス・北アイルランドのベルファストにある多くの公営住宅を散歩しながら撮影。その建築の外観は世俗的なものでありながら、意図的に視界と動きを制御する構造となっていることが明らかになる。壁は車両でのアクセスをブロックし、住宅は近隣のコミュニティから遠ざけられ、潜在的な敵対感を最小限に抑えるよう計算されている。過度な街灯はワイリーが「一種の刑務所である――社会統制の完全な思考体系だ」と呼ぶものを可視化していく。こういったさまざまな防御構造が施され、1970年代と80年代に建設され今でも人気のある建造物が次々と写し出され、北アイルランドの未だ認識されていない強大さを物語っている。80p 30x23cm ハードカバー 2018 English
掲載のイメージや情報は発売前のリリース情報に基づいて制作する場合があり現物と異なる際は現物を優先させて頂きます。
こちらはShelfのオンラインストアのページです。実店舗の在庫、扱い商品については店舗へ直接お問い合わせください。