ドイツ人画家、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)の作品集。パリのギャラリー「Marian Goodman Gallery」で開催された展覧会に伴い刊行された。本作は、作者による2つの抽象絵画シリーズを収録。「千夜一夜物語」に影響を受け「Ifrit」「Perizade」など関連性のあるタイトルが付けられている。初期作品では、漆で作ったものをガラスの後ろに置きアルミに取り付けたサイズの小さい14作品で構成される。その後にイメージの制作という観点において偶然性を持つ役割を広く探求した「Strip Paintings」シリーズが現れる。ドイツ人美術史家のベンジャミン・H・D・ブクロー(Benjamin H.D. Buchloch)によるエッセイ『Painting Progress, Painting Loss』を収録し、現代絵画での位置付けを作者がどのように探るのかを分析する。本書内の作品群は、アルゴリズムやデジタル印刷などの技術を使用したことにより、科学的な不偏とも言える部分に到達しており、視覚芸術という分野について新たな技術の可能性を讃えられ得る。60p 30x24cm ハードカバー 2011.
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