アーネスト・コールが激動の1960年代後半から1970年代初頭にかけてのアメリカにおける黒人の生活を撮影したの初めての写真集。アパルトヘイトの恐怖を描いた画期的な写真集『House of Bondage』を1967年に出版した後、アーネスト・コールはニューヨークに移り住み、フォード財団から助成金を得てアメリカの都市部や農村部の黒人コミュニティを記録した。生前、彼はこの作品群からほとんど画像を発表していない。完全に失われたと思われていたコールのアメリカでの写真のネガが、2017年にスウェーデンで再浮上した。アーネスト・コールはニューヨークで幅広く撮影し、スリリングなカラー写真シリーズを含むハーレムの活気あるコミュニティを記録し、マンハッタン全域のストリート写真に才能を注いだ。1968年、コールはシカゴ、クリーブランド、メンフィス、アトランタ、ロサンゼルス、そして南部の地方を訪れ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺されるまでの数カ月間とその直後のさまざまな黒人コミュニティの雰囲気を撮影した。これらの写真には、コールがアメリカで感じた新たな希望と自由、そして彼が目の当たりにした体系的な人種差別に次第に幻滅していった不平等に対する鋭い目が反映されている。この再発見された作品の宝庫は、アメリカ社会への重要な窓を提供し、コールの作品を再定義し、南アフリカを逃れアパルトヘイト下の生活を世界に暴露した男の人生と作品の全体像を提示する。（publisher's description）
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