イギリスの写真家、ダン・ホールズワースの約20年間におよぶ仕事を収めた作品集。1996年以降、ホールズワースは「人新世（アントロポセン）」と呼ばれる新たな地質年代に関わる調査として人間が自然界に及ぼしている影響を調査してきた。そして2012年以降には、地質学者と協力してアルペン氷河の輪郭をドローンやレーザー技術などを用いてマッピングする作業も開始している。そうした綿密な調査の結果、私たちは、風景がミリメートル単位でどのように変化してきたのかを、空間中に何百万も打たれたポイントを経由して知ることができるようになった。ホールズワースの最新作は、写真芸術と科学技術のコラボレーションの中で、現実の地質景観と仮想の表現世界の中間に位置している。とりわけ、本書の撮影プロセスに導入されたデジタルマッピング技術は、最新のテクノロジーと伝統的な風景写真が融合することにより可能になった新しい表現の可能性を雄弁に物語っている。2017年冬から2018年春にかけてイギリスのGraves Galleryにて展覧会開催。
272p 33x29cm 221photo ハードカバー クロス装 2018 English
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