Rein Jelle Terpstra: Robert F. Kennedy Funeral Train, The People's View
1968年6月8日、何千人もの人々が、ニューヨークからワシントンへの列車の線路のわきに並び、暗殺されたロバート・F・ケネディに最後の敬意を払うとともに驚きと悲しみを表明した。写真家ポール・フスコ(Paul Fusco)による有名な写真集「RFK Funeral Train」は、葬儀電車の旅を記録し、彼のイメージは米国の政治的混乱期に理想主義の喪失を象徴するものであった。アムステルダム在住のビジュアルアーティストであり写真家、そして映画監督のRein Jelle Terpstraは、この日の線路わきに並んだ人々の意見を追跡した。彼は列車のスナップショットやホームムービーを含む200以上の画像を収集しており、この古典的な写真のコレクションと、これらの恋人のオーディオとビデオの記憶をFuscoのプリントと一緒につなぎ合わせたマルチスクリーンビデオ投影を組み合わせた作品を展開。2018年にニューヨークのICP美術館で同タイトルの展覧会を開催。このプロジェクトを通して、Terpstraは徐々に消えていく集合的な記憶に新しい章を追加していく。本書に収められた控えめなイメージには目撃者の手紙と引用文が添えられている。また、ポール・フスコが葬儀列車に乗って撮影した未発表の作品10枚も収められている。
私は1960年の独立記念日に生まれた。RFKが暗殺されたとき、8歳になるところだった。
私の父はケネディの崇拝者であるのに加えて、アメリカとそのすべてをとても気に入っていた。私に刻印を残してきたケネディーの話の多くを父が語った。その後アムステルダムでアーティストとして居住したのち、私は記憶のテーマに関連して写真撮影を始めた。スライドショーのインスタレーションと書籍にまつわる私の写真プロジェクトは、知覚と記憶、画像の欠如の関係を調査している。MoMA図書館(ニューヨーク)、ロイヤル美術館(ブリュッセル)、イェール大学図書館(ニューヘイブン)、ゲッティリサーチインスティチュート(ロサンジェルス)など、アーティストの本のコレクションを含む様々なコレクションで開催されている。(Rein Jelle Terpstra)
展覧会情報:2018年5月23日―9月2日 ニューヨーク ICP美術館
152cm 28x21cm ハードカバー 2018 English
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