第二次世界大戦後、アメリカ西部で国道網の拡大が進み、貿易が活性化し東海岸から観光客が訪れるようになった。この新しい幹線道路沿いには、多くの小さなコミュニティが観光客を当て込んで生まれたが、世紀末にはその多くが失敗し、多くの住民が他の生計を求めて去っていった。だが、住民が消えたこれらのコミュニティはどうなるのか。2008年末、スイス生まれでアメリカで教育を受けた写真家ロジャー・エバーハード（1984年生）がその答えを求めてロードトリップに出た。カメラを手に、リノからモンタナ、ノース・ダコタやサウス・ダコタ、そしてテキサスまで旅し、倒壊した給水塔や閉鎖された店、雑草に覆われた廃屋など、かつての賑わいの残骸を写真に収めた。エバーハードの作品は、人間が景観に与える持続的な影響を探ると同時に、歴史あるアメリカ西部の過去と現在を物語る。本書は、エバーハードの代表作を一冊にまとめ、ジョージ・イーストマン・ハウス館長のアンソニー・バノンと若手ドイツ人作家ベネディクト・ウェルズの批評エッセイを収録している。（publisher's description）80p 27x21cm 80photo ハードカバー 2010 Eng/Ger
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