南アフリカ人ヴィジュアルアーティストでありフォトグラファーのヴーヨ・マビカの作品集。南アフリカとナミビアで話されている、オランダ語に由来するアフリカーンス語の言葉「pophuis」は、子供たちに親しまれているドールハウスのゲームを指す。この遊びをもとに、作者は幼少期における自身の貴重な写真を切り抜きこのシリーズを制作した。インテリアや風景の中で作者が登場し、時に自身が密かに撮影したコミュニティの人々をはじめとする架空の友人を伴い、また時に空想上の無表情な父親の姿の前に存在する。本シリーズには、わずかな核となる要素にその特性が見える。ドローイング、コラージュ、写真が、一見ナイーブで優しい世界と共存し、ピカピカの車/高層ビル/燃えるタイヤ/新しいパビリオンが、耕作地/色とりどりの鳥/グラフィティ/花咲き乱れる木々と対をなしている。自由主義と現代性の間にある緊張を浮き彫りにするこれらのイメージの中に、厳しい現実を前にほぼどうすることもできない「子ども」が立つ。作者は、自分の中の記憶を書き換え、自身の世界を取り戻そうとしている。56p 28x20cm ソフトカバー 2024 Eng/Fre
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