1970年代後半に初めて写真を撮り始めて以来、ベッティナ・ランスは予測可能なものを覆してきた。1980年のピガールのストリッパーをテーマにしたシリーズから、1998年の『I.N.R.I.』におけるイエスの生涯を描いた物語、シャネルのコマーシャルから2011年の『Gender Studies』まで、彼女の作品は伝統的な表現の枠を打破し、美と不完全さという二つの大きな人間的関心の境界線を越え続けている。このベッティナ・ランスの回顧写真集は、35年間にわたる大胆で時に反抗的な写真の中から300点以上の作品を掲載している。ランス自身が選び、構成したこのコレクションは、『Chambre close』、『Héroïnes』、『Rose, c’est Paris』といった著名なシリーズを一堂に集め、商業作品から芸術的なシリーズに至るまでページをめくるごとにそのインパクトを与え続ける。それぞれの作品の力強さはもちろん、ランスが取り上げたテーマや美学の多様性も圧倒的である。街角で撮られた匿名の人物から、ケイト・モス、マドンナ、モニカ・ベルッチ、クラウディア・シファー、ナオミ・キャンベルといった世界的なセレブリティに至るまで、ランスは女性の脆さと強さに特別な関心を示し、モデルとアーティストとの間に生まれる魔法のような出会いを通じて、いわゆるエロティシズムのコードを壊し、女性像の新たなシステムを築き上げた。(publisher's description)456p 22x16cm ハードカバー 2024 Eng/Fre/Ger
[ベッティナ・ランス(Bettina Rheims)]
フランスのファインアートおよびファッション写真家。ストリップティーズアーティストやアクロバットのドラマチックなポートレートシリーズで初めて評価を受け、29歳でポンピドゥーセンターで個展を開催。シャネルやランコムなどの大手ブランドの広告キャンペーンにも携わり、シャーロット・ランプリング、マリアンヌ・フェイスフル、クラウディア・シファーといった著名人のポートレートを撮影する。1994年にパリ市のグラン・プリ・ド・ラ・フォトグラフィーを、2002年はレジオン・ドヌール勲章のシュヴァリエを受賞。
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