イタリアの写真家ウォルター・ニーデルマイヤーが南チロルのトレンティーノ州フィエンメ・ヴァレーのコミューンで7年間にわたって撮影した作品。ニーデルマイヤーは、イタリア北部の山岳地帯に位置しほぼ一世紀にわたって共同で財政管理を行うために結束した11の町を訪れ、その珍しい建築文化に興味を持った。そこでは非常に特殊な家が生き残っているだけでなく、今日の状況に合わせて進化していた。家にはプライベート、セミパブリック、パブリックの各領域を結ぶ混合移動ゾーンがあり、それははこれまで以上に重要になってきているように思えた。この大規模なコミュニティは何世紀にもわたって、いかに資源を注意深く扱い共同使用するかについて強い共同体的意識を発達させた。特に村の中では空間の構造化の方法に共通の特徴が顕著に見られる。二連のものもあるけれども、ほとんどは建物のタイプに基づいて一連の連なりとなっているのだ。この写真プロジェクトでは、日常生活への適性のために、さらに最終的には建築的社会的村落構造の将来の可能性のためにフィエンメ・ヴァレーで形成された生活様式を辿っていく。2017年10月25日から2018年2月23日までインスブルックのチロル美術館にて展覧会。248p 26x20cm ハードカバー 2017 Eng/Ger
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