1970年代後半、写真家仲間のルイジ・ギリ（Luigi Ghirri）とのイタリア海岸沿いの小旅行に出かけたことに触発されたフランス人写真家クロード・ノリは、1982年にイタリアのビーチ周辺のイメージを記録することを決めた。彼は毎年この時期の地中海ならではの儀式を捉えることに興味があった。楽しいビーチゲームや初めてのキス、水泳、夏の短い数週間で人生が与えてくれるすべてを体験しようとする若者らの喜びに満ちた昂揚、そういった雰囲気だ。「母親たちは私の娘の写真を撮るように頼んできた。娘たちは次々と私に、自分の美しさを捧げるボーイフレンドらのポートレートを撮るように頼んだ。私は一緒に写真や映像に取られたい男の子と女の子の間のラブストーリーを考えてみた。フィクションと現実の間の、ひと夏のある一日の恋人たちを」大半は贅沢な白黒写真で、幾分かは、黄色い壁、赤いイタリア車、緑色のビキニなどのカラフルな写真で撮影した、これらの雰囲気溢れる写真には、魅力的な情熱的な観察者・語り手の印がある。クロード・ノリは、地中海のライフスタイルと心地よい休暇精神を巧みに混ぜ込んで取り入れおり、それが我々の記憶と憧れを目覚めさせる。ジュークボックスから流れる昔のヒット曲が頭に流れ、日焼け止めと塩っぽい空気の香りが漂う1冊。（publisher’s description）
176p 28x23cm ハードカバー 2018 English
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