ファッション雑誌ヴォーグの125年の歴史の中でその表紙を飾った最初の黒人女性写真家、ナディーン・イジャウェーのはじめてのモノグラフ。まばゆいばかりの色、夢のような背景、そして激しい視線はナディーン・イジャウェーの作品の特徴である。しかし、このロンドン生まれの写真家にとって最も重要なのは、伝統的な美の概念の破壊である。ファッション・ワーク、エディトリアル、広告、映画スチールにおいて、イジャウェーは自分が持つナイジェリアとジャマイカのルーツだけでなく、自分の肌の色、髪、体型が雑誌のどこにも見当たらないというロンドン南東部の若い黒人女性としての自身の経験をも取り出す。イジャウェーの鮮やかな色彩、輝かしい演出の写真は、アイデンティティと多様性のテーマに焦点を当て、異なる文化の独自性を讃える非伝統的な主題を特徴とする。本書には、さまざまな世代のジャマイカ人を撮ったシリーズやラゴスの路上でジェンダーの規範に逆らう若者の写真に加え、ヴォーグのためのエディトリアルや、ステラ・マッカートニー、ディオール、ギャップ、エルメス、バレンチノのためのファッション写真を収録。歴史を変えるアート・ムーヴメントの先駆者として、ナディーン・イジャウェーの目覚ましいキャリアは彼女を今日最も人気のあるファッション写真家の1人にしている。192p 28x24cm ハードカバー 2021 English
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