オランダ人グラフィックデザイナー、イルマ・ボーム（Irma Boom）の作品集。オランダのみならず世界的にもその名が知られている作者は、その大胆かつ実験的なアプローチで評価が高く、物質的な部分でのデザインと印刷物としてのコンテンツの両面において、本が持ち続けてきたその伝統的慣習に挑戦する。改訂版が刊行されるたびにサイズが変わっていくシリーズの3作目となる本書では、本の本質、意味、そして関連性について作者のビジョンを示している。バチカン図書館で作者が行なった徹底的とも言える本の開発にまつわる探求がまとめられ、そこで得た知識と作者に与えたインスピレーションが、作者がデザインしてきた350冊以上の本の中からセレクトされたものと共有され、そこで古い書物との文脈や関係について幅広く語っている。1,000ページに及ぶ図版を豊富に収録した本書で作者は、将来における本の地位を確かなものとするため、新世代のデザイナーたちに実験的な挑戦を促し、刺激を与えることを目指している。
作者の全作品は、ニューヨーク近代美術館（MoMA）のパーマネント・コレクション、アムステルダム大学（NL）の特別コレクションに収蔵されており、「イルマ・ボーム・アーカイブ」と呼ばれている。1000p 15x11cm ソフトカバー・ボックス付き 2021 English.
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