南アフリカ出身の写真家ピーター・ヒューゴ(1976年生まれ)は、ロンドン、パリ、ニューヨーク、南アフリカなど様々な場所でストリートキャスティングされたモデルのポートレートを通じて、ファッション業界の美意識の変化が意味する価値観について考察する。ヒューゴはワードローブやメイク、ヘアが施される前の型にはまらない非凡なルックスを持つ人物に魅了されるようになった。こういったユニークさに惹かれ、若者の強烈な体験の一部である「所属していない」という感覚を思い起こしたヒューゴはモデルたちに「シンプルに自分を表現して」と呼びかけた。その結果、被写体の主体性や理想主義だけでなく脆弱性や弱さをも取り込んだ写真が生まれた。ヒューゴによる類型の研究はファッションが若者や「アウトサイダー」を商品化することに疑問を投げかけ、鋭い意識と差異と類似の両方を望むパラドックスとともに纏われる特性の美しさを受け入れる。176p 32x24cm 98photo ソフトカバー 2022 English
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