古代世界からポップアートまで、イヴ・サンローランは継続的に美術史からインスピレーションを得て、色を組み合わせ、新しい形を彫り出し、衣服の構造を再考して独自の傑作を生み出した。イブ・サンローランの作品と、パリの5つの主要な美術館ーオルセー美術館、ルーヴル美術館、ポンピドゥー・センター、パリ近代美術館、国立ピカソ美術館ーのコレクションを並べ、サンローランの美術史上のマスターピースへのオマージュと、美的表現の新しい手段に対する終わりなき探求を紹介。両性具有のシルエットとプルーストのガウンは印象派と並べられ、羽毛のコートはジャクソン・ポロックのドリップ・ペインティングと呼応し、流れるようなシルエットがラウル・デュフィの壁画と融合し、ルーチョ・フォンタナのネオン・ライトはメタリックなファブリックを輝かせ、大胆なアップリケのモチーフはアンリ・マティスの「ダンス」を彷彿とさせる。イヴ・サンローランをガイドに美術史を旅する一冊。304p 28x22cm ハードカバー 2022
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