マイケル・ケンナの写真家生活50年を記念する2,000部限定の写真集。カリフォルニア州カーメルのセンター・フォー・フォトグラフィック・アートから始まる巡回展に合わせて制作される本書は、作品が笠高和紙に美しく印刷され特注の深いブルーのクロスで装丁されている。写真セクションではマイケル・ケンナ自身が、バンバリー美術学校に入学した1973年からそれ以降の各年について1枚ずつ写真を選び、それに続く「ストーリー」ではケンナがそれぞれのイメージの背景を語り、それが当時の彼自身の人生とどのように結びついているかを考察している。
マイケル・ケンナは、間違いなく同世代で最も影響力のある風景写真家である。夜明けや夜間に撮影することが多い彼は、主に自然景観のはかない大気条件と、人間が作り出した構造物や彫刻の塊との相互作用に集中してきた。彼の作品に関する90冊以上の本やカタログが出版されている。彼の精巧な手仕事のシルバー・ゼラチン・プリントは世界中で展示され、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー、上海の上海美術館、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館などのパーマネント・コレクションに収蔵されている。2022年、ケナ氏はフランス政府から芸術文化勲章オフィサーを授与された。
「この本は、異国と見慣れた場所を巡り、広々とした静けさに満ちたモノクロの情景の中を曲がりくねった旅をするようなものだ。これらの写真を見ていると、結局のところ、すべてはうまくいくのだろう、世界はそんなに悪い場所ではないのだろう、魔法はまだ存在するのだろうと感じることができる。マイケル・ケンナが半世紀にわたって光を見つめ、そのビジョンを記録してきたことに感謝したい。」 ーアン・ジャストラブによる序文より
初版 106p 33x29cm 51photo ハードカバー・クロス装 2023 English
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