もともとオーディオビジュアルのスライドショーとして考案された、エルンスト・ハースが最も大切にしてきた個人的プロジェクトが見事なカラーで再現され、ハースの数多くのファンはもちろんコダクローム写真に興味のある人にも嬉しい写真集。このエルンスト・ハースの最も個人的であまり知られていないプロジェクトは完成から30年を経て初めて精巧に作られた本書で見ることが可能になった。無駄のないすっきりとしたデザインで作られた本書は、ハースの色、光、構成の熟練と、日常生活の謎を捉える彼の能力を理解させる素晴らしい印刷を特徴とする。この写真集では1952年から1984年までのハースのキャリアのあらゆる段階で作成されたイメージを使用し、『Abstract（抽象）』というタイトルにもかかわらず、これらの写真のほとんどは抽象的なものではなく、周囲の観察可能な世界の認識可能な表面に明確に焦点が合った適切に露出されたイメージである。崩れかけたペイント、グラフィックな道路標識、布地、液体、残骸、腐敗、破れたポスター。デヴィッド・カンパニーによる雄弁な紹介エッセイは、スライドショーを本というまったく新しい方法で味わい深く理解するための基礎を作ってくれる。（publisher's description）240p 27x25cm 118photo ハードカバー 2024 English
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