木村和平（1993年生まれ）による本書は、過去数年間、さまざまな写真制作の合間に、伝統あるホテルやその周辺で彼のパートナーを撮影した写真で構成されている。老舗ホテルが好きで、観光名所や郷土料理、風景よりも、ホテルのタイプで目的地を決めていた。10代の頃、木村は写真を撮るよりも先にファッションに傾倒し、日本のジュエリーデザイナー、中場信治が作った鉄のリボンのチョーカーに興味を持った。一見、しなやかで肌触りがよさそうだが、触ってみると緻密で切り裂くような冷たさがあり、相反する性質の共存に惹かれたという。値段はそこそこしたが、迷うことなく購入した。好みが変わっても、木村はその鉄のリボンを手放すことなく、手に入れた時からずっと無条件に愛情を注いできた。現在、木村はパートナーとの鉄のリボンに共通点を見出す。長い髪、静かな背中、そして彼女自身の独特の優雅さと意志の強さ......。（publisher's description）初版750部32p 28x22cm 26photo ハードカバー 2024 English
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