「駅は消費と娯楽の回路を循環し続ける『closed circuit』──閉鎖された回路でしかないのだ」(金村修)毎日大勢の人々が行き交うにもかかわらず、目をとめようとしない場所「駅」。澤田育久はこの清潔で明るい無個性な公共空間に注目し、2010年の後半から写真撮影を始めました。写真集『closed circuit』には、東日本大震災で一時は節電モードに入ったものの、ほどなくして再び光にあふれた世界となった「駅」が描かれています。写真に現れているのは、安全安心清潔を追求する、奇妙なまでに漂白された空間です。アート・ディレクションは雑誌「CUT」のほか、写真集をはじめ数多くのブックデザインを手がけている中島英樹。編集・解説を写真評論家のタカザワケンジが務め、澤田の師にあたる写真家の金村修が寄稿しています。なお、『closed circuit』は、2011年より活動を始めた写真家、澤田育久の第一写真集となります。(publisher's description) 98p 27x18cm ハードカバー 2017 Jap/Eng
[澤田育久(Ikuhisa Sawada)]
写真家。1970年東京生まれ。金村修ワークショップ参加。2011年、個展「closed circuit」(TOKI Art Space,東京)。2012〜2013年「The Gallery」、2014年よりオルタナティブ・スペース「The White」をそれぞれ主宰。2012年11月より2013年10月まで、1年間にわたり毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1-vol12」(The Gallery,東京)を開くなど、展覧会多数。2017年、光田ゆり企画によるαM2017『鏡と穴−彫刻と写真の界面』vol.2として個展を開催した。
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