本書は、写真家クlaus Merkelが世界中を旅して収集した“石”の豊かな物語を綴るモノグラフ。自然の岩石、遺跡の廃墟、宗教施設の装飾物や木の古皮に至るまで、静謐かつ詩的な構成によって、逞しくも脆い自然の形象と人工物の無常性を映し出す。110点以上の白黒写真が、時間の痕跡や形の共鳴を鋭く捉え、写真同士が「対話するように響き合う」視覚体験を提供。Merkelは30年以上、石と時間、自然と人間の造形が織りなす相関に注目し、地質構造と人文痕跡の重なりを視覚化。それは単なる自然風景の記録ではなく、人間の営みと自然の摂理が溶け合う“存在の重層”を写し取る試みだ。アーカイバルな深みをまとった写真は、モノクロームの濃淡を通じて形態と質感の微細を鮮明に浮かび上がらせる。岩に刻まれた風化痕、遺跡の虚ろ、木の年輪――いずれも「見る者の内面」を呼び覚ます美的装置として機能。(AI)160p 30×24cm ハードカバー 2005年 Ger/Eng
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