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No. 11846
Edward Steichen: A Life in Nature
13,360円(税込14,696円)

 
20世紀初頭、写真を近代の前衛芸術の一部として確立するうえで重要な役割を果たした写真家、エドワード・スタイケン。写真表現の可能性を探る試みは、きわめて若い頃から始まっていた。自然のなかで移ろう光に魅了された彼は、水面に映る空の反射、木々の葉陰に生まれる影の繊細な揺らぎ、花びらが放つ色彩の輝きをレンズに捉えた。画家のように明暗の対比を巧みに操り、植物の世界を新たな眼差しで見つめたスタイケン。写真表現における実験への意欲は、花の交配に対する情熱とも響き合っていた。園芸家として、自ら独自の品種を育成し、とりわけデルフィニウムを愛した。本書は、スタイケンと自然、そして庭園との特別な関係を初めて紹介する。肖像写真で名高い彼は、花や樹木、花束もまた、同じように細やかな注意を払って撮影した。彼が審美眼を磨き、芸術的実践を深めたのは、スタジオだけでなく庭園においても同じだった。黄昏に染まるニューヨークの街の色彩が浮かび上がる、1905年制作の著名なプラチナ・プリント《フラットアイアン・ビル、夕景》に見られる絵画主義的な表現から、コネチカットの田園風景が持つ色彩の力を明らかにする1950年代の発色現像方式によるカラープリント、さらにバラやヒマワリの花束を写した静物写真まで、スタイケンの作品は、光が輪郭を形づくり、空気に満ちていくような雰囲気の世界へと私たちを誘う。色彩の鮮烈な力と、モノクローム写真の強烈な表現力。その双方が、野生のままの自然から人の手によって育まれた自然まで、植物世界の多様性を浮き彫りにする。スタイケンにとって、植物の世界は尽きることのない探究の場だった。そのことを明らかにするのが、本書で紹介するルクセンブルクのコレクションである。そこには、国立考古学・歴史・美術博物館、シュペルケス財団、ルクセンブルク市フォトライブラリーの所蔵作品が含まれる。国際的な写真史研究者による論考を添えた本書の作品群は、20世紀を代表する巨匠の美的探究において、植物の世界がいかに重要な位置を占めていたかを初めて明らかにする(publisher’s description)2026年アルル・フォトフェスティバルにて展覧会開催。 176p 28x20cm 128photoハードカバー 2026 English

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