1960年、アメリカ生まれ。ボストンのマサチューセッツ美術カレッジで写真を学ぶ。日常への哀切なフェティシズムを感じさせるスナップ写真で知られ、ナン・ゴールディンやフィリップ・ロルカ・ディコルシアなど、写真の話法に共通した特徴がある"ボストンスクール"の重要な一人と捉えられる。ニューヨーク、パリ、ロスなどを移り住んでいた90年代以降、活発に展示活動を展開。ライトボックスやネオンサインを使うなど、アイディアとグラフィック感覚に溢れたインスタレーション、時に私小説的な自省と甘美を感じさせる作品群は現代アートとしての評価を高めていった。個々に特徴のある写真集もコレクターの人気を集めている。(金子義則)