1954年、ドイツ生まれ。パリ「エリート」の所属モデルとして約10年活躍した後、写真家へ転身。当初はルポルタージュを志向したが、次第に彼女自身のモデル経験を活かしファッション写真へ軸足を移す。キャサリン・ハムネットに見出されキャンペーン写真に抜擢。さらにデニムブランド「GUESS?」の90年前後のキャンペーンを継続的に担当し、70年代までの男まさりな女性美ではなく、セクシーな女性らしさを明るく自然に打ち出した、ルポの手法を巧みに活かしたスナップ写真で一躍世界に知られた。クラウディア・シファーらスーパーモデルたちをリラックスした雰囲気の中で演出できる女性、という立ち位置も貴重で、その後の女性フォトグラファーたちの台頭を勇気づける存在にもなった。(金子義則)