ストリッパーや旅芸人を題材に私的風景を撮る原芳市の「曼陀羅図鑑」以来20年ぶりの作品集。20数年にわたる日々の様々な情景が幻のように綴られていく。「そうした日々は確かにあったことなのだろうけど、それは幻だと思った。ぼくは、決して、永遠を撮っていたのではなかった。幻を撮っていたのだ」初版650部。
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2013年冬生き急ぐ気持ちと焦りや苛立ちを心の何処かに詰め込んで1年の撮影がスタートした。 幾つもの峠を越えては坂道を下り谷間の小さな集落に辿り着く。 そんな出雲地方中国山地の移り往く季節を廻った。 いつも何処からか小鳥のさえづりや川のせせらぎが聴こえ感傷的な気持ちに浸りながら季節は過ぎた。 追いかけていたのは美しい景色などではなく歳月を重ねた自分自身を辿る風景だと気付いた。
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地方都市という町は存在しない。 それは首都圏以外のあらゆる都市のことを指すのだという。 にもかかわらず日本全土に無数にあるこの相対的な都市に僕は いつしか惹き付けられるようになっていた。 ここであると同時に、ここではないどこかの都市を内包している、 そんな架空の都市への憧憬がどこかにあったのだろう。
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郊外という場所には不穏な空気が漂っている。 人の生活がありながら、人の息吹が感じられない。 そこに住む多くの人が、その土地に根ざしていない、 外部から流れてきた人々が集合しているからだろうか。 『MILESTONES』には、そんな不穏な空気が写真の中に定着され、 見る者に心地良い戦慄を与えてくれる。
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「日頃ぼくが写真について強く思っている、リアリティに裏打ちされた写真は、いかに時を経ようと、どんな時代になっていようと、それを見る人の目に、 いまのこととして生々しく突き刺さってくるのだ。(略)岡本君の写真集「TOKYO 1985」には、それら本質的なベースにしかと裏打ちされた確かさがある。」(森山大道の寄稿より)
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