ノルウェイ人フォトグラファー、Torbjørn Rødland(トールビョルン・ロドランド)の作品集。辞書によるとタイトルの「Confabulations(作話証)」とは記憶障害の一種で、人をだます目的無く自身や周りに関する歪められた記憶を作り上げることだとされている。 本品について「イメージを最も際立たせるものは主観性ではない」と評論家のイナ・ブロムは言う。「しかし、主観性は抽象という渦の中で見失われるものでもなく、単にいくつもある接続性のうちの一つである。レンズの種類、口径の設定、照明器具やフィルムのタイプが多数あるカメラもそのうちの一つだ。確固たる輝き、滑らかな魅力や、さりげない強情さも依然健在だが、それらは新たな材質的現実として独立して存在する。あたかも我々が永遠に解き明かすことができない物質界を表すかのように。」本作の中で、作者は微妙に間違いのある壊れた記憶や子供時代の空想世界をアナログ写真で表現する。本書は真実にたどり着くために事実を歪めているのである。この一元的なアプローチの中で分裂という手法は拒否されることも促されることもなく、新たな接続の開始点と見なされる。何百万もの滑稽なミームの下に作者は新たな魂を探し求めている。112p 28x22cm ハードカバークロス装 2016 English.
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