ドイツ人写真家アウグスト・ザンダーのライフワークである「20世紀の人々」は、ドイツ文化の断面を通して20世紀の人間のアーカイブを構築するという壮大な試みであり、近代美術史における画期的な作品である。彼は、銀行員、ボクサー、兵士、サーカス団員、農民、家族など、あらゆる職業の人々を撮影し、職業別、性別、社会的地位別に分類したドイツ人のカタログを作成した。1920年代に構想されたこのプロジェクトは、2つの世界大戦とナチズムの影響により、政治的に激しく変化する時代の中で、50年以上にわたって続けられた。ザンダーが生きてきた世界を理解するために絶えず洗練され、形づくられていった7巻49冊の大作を、彼が完成させることはなかった。その写真は、冷徹なリアリズムと巧みな人物分析によって、戦間期のドイツを映し出す力強い社会鏡となり、20世紀で最も影響力のある業績のひとつとなった。本書は、長らく絶版となっていた『20世紀の人々』全7巻の精緻な複製と主要なテキスト、および付属の学習用書籍の主要な研究成果をまとめて再登場させた。619枚の写真を含むこのオールインワン・エディションは、サンダーの本質的なビジョンを最も包括的に表現している。(publisher's description) 808p 23x29cm 619photo 2022 English
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