1970年代、ルイス・ボルツ(Lewis Baltz)などと並んでアメリカの新世代フォトグラファーとして注目を浴びたフォトグラファー、アンソニー・ヘルナンデス(Anthony Hernandez)の作品集。本作は、ロサンゼルスのダウンタウンや、貧困地区であるコンプトン、ワッツ、サウス・セントラルで2007年から2012年の間に撮影された写真を収録。ホームレスの視点から見たイメージを通じ、移動を続けるホームレスの足跡を追いかけている。ここで作家が捉えたのは、一脚の椅子やベッドといったモノの痕跡ではなく、ストリートそのものが目撃していたかもしれない風景である。タイトルは、1996年にハノーバーのシュプレンゲル美術館で展示された「Landscapes for the Homeless」展のエピソードに由来。展覧会のカタログには、作者とルイス・ボルツの対談「Forever Homeless: A Dialogue」が収録されており、実際にこのタイトルを決めたのはルイス・ボルツであった。作者はその背景にある意図をこう語る。
「制作から15年になりますが、これを書いている間にも、ロサンゼルスのホームレス人口は増加の一途をたどっています。だからこそ、このタイトルが大きな意味を持つ。理論的には、このテーマをどこまでも追いかけ、このような写真を撮り続けることができてしまうのですから。いつまでもね(forever)。」 108p 25x25cm ハードカバー 2017 English.
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