イギリス人フォトグラファー、ジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)の初作品集。2010年にイギリス・プレストンに在住していた作者は、アラップ社が1969年に建造したブルータリズム様式建築によるバスターミナル「プレストン・バスステーション」に目を奪われた。「当時、写真の先生であったAdam Murrayと一緒にあるプロジェクトを行なっていたんです。それは週末にプレストン・バスステーションに行き、そこで見かけた様々な 10代の若い子たちのポートレートを撮影して、ニュースプリントの冊子にまとめることでした。」数年後、この象徴的な建築が取り壊される話(※註1)を聞いた作者はある決意をする。
「プレストンに戻って、1ヶ月間毎日プレストン・バスステーションで撮影をしようと思いました。バスターミナルは一続きになっていたので、目に留まる人たちがひょっこり現れないかと毎日毎日、そこを一日中歩き回っていました。それ以上のことは特に考えないことにして、気になった瞬間に誰であろうと撮影しました。あの場所はメガバス(※註2)も利用できたので、北の方からプレストンを経由して南に向かうなんてこともあったし、本当に面白い人たちで溢れていたんです。良さそうな人を見つけたらお願いしてポートレートを撮影していたのですが、なるべく自然に依頼するようにしていました。おじいさんや、おかしな髪型をした人、おもしろい靴を履いた子供とか、とにかく色々な人を撮らせてもらいました。」
本書は、プロジェクト開始から7年の時を経て単独の作品集としてNYの書店であり出版社でもある「Dashwood Books」より刊行。刊行に合わせ、アムステルダムのハイス・マルセイユ写真美術館にて大規模な個展「Landscape with Tree, 14 rooms by Jamie Hawkesworth」が開催された(2017年9月9日-12月3日)。196p 31x24cm ハードカバー 2017 English.
※註1 2013年にイギリス指定建造物グレード2に指定された為、最終的にバス停はそのまま保存されている
※註2 イギリスの格安高速バス会社
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