それがアクション映画におけるクリシェの宝庫であるがゆえに「ランボー/怒りの脱出」が気に入っているというBeni Bischof。彼は3週間にわたり「ランボー/怒りの脱出」をテレビで流し続け、それを見ながら300に及ぶ水彩画を描いた。アメリカアクション映画の派手な演出や引用されたセリフ、登場人物たちの雄々しいキャラクター、そして舞台となったベトナムの風景が、水彩画になることでどこか牧歌的でコミカルな印象を与える。ベトナム戦争という時代の闇が生んだヒーローと、彼が巨大な映画産業に取り込まれ、元に壮大なクリシェを作り上げたことの意味についても考えさせられる。260ｐ 30x21cm ソフトカバー 2016
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