戦後の日本を冷静に見守っていた東松照明(1930 - 2012)の写真は、20世紀後半の日本の写真を代表し、森山大道、荒木、中平卓馬に大きな影響を与えた。本書は、バルセロナのMAPFREでの大々的な回顧展に付随し、彼の最も有名な画像や未発表の作品を含む、豊かなビジュアルを解明し、彼が亡くなってから初めて出版される包括的な一冊である。彼の最も有名なイメージは、第二次世界大戦からの復興に苦しんでいた1950年代の人物や通りの風景の肖像画であり、その時代には米軍の存在感はいたるところにあった。東松の最も有名な写真は、1945年8月9日に長崎を荒廃させた核爆発によって奇妙な形をしたビール瓶を描いた、Melted Bottle, Nagasaki, 1961 であろう。アメリカの写真家・レオ・ルービンフィエン氏は、彼の長崎を「悲しい、嫌な事実」と表現し、「悲しみがあまりにも大きかったので、共感を表明したのは侮辱だった」と述べた。172p 28x24cm ハードカバー 2018 English
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