「Okinawa」は、ヨーロッパを代表する写真家、アンデルス ・ペーターセンにとって、初めてとなるアジア・日本を舞台とする作品群。代表作「Café Lehmitz」で知られているように、人の営みやその場の持つ空気を鋭くも温かい目線で撮影するスタイルは今まで多くの人から賞賛を得てきた。本作の「Okinawa」は2000年にヨーロピアン・アイズ・オン・ジャパンのプロジェクトの3週間に及ぶレジデンスプログラムに招聘された際に作られたシリーズ。2000年に沖縄で開催された小さな展覧会とその際に発行された合同図録以外に、数点が他の作品集には収録されているものの、 本作はこれまでまとまった形で発表されてこなかった。あとがきで書かれているように、ペーターセンは沖縄について知るために現地の歴史を訪れる前に調べた。第二次世界大戦の際に起こった一連の出来事は彼にとっても強烈で「人として、写真家として、この歴史とどう向き合えばいいのか」、また「簡単にはみえない、写ることのない歴史に潜む影」とどう付き合えばよいのかと思いを抱く。それまで撮影してきたヨーロッパ各地とは違った不安感とともに沖縄に降り立った。沖縄では那覇の繁華街である国際通りを中心に、路上や酒場、ビーチなどで沖縄の人々や動物を撮影してきた。孤独でありながらも、人との交流に心を奪われたペーターセン。生命の尊厳や愛を見事に写し出した本作は、ペーターセンの数多ある作品群のなかでも目立つものになる。本作品集の表紙は職人技が光る箔押しとなっており、印刷は黒と銀によるダブルトーンで行われている。 何度もペーターセンとのキャッチボールをし、出来上がった1冊。(publisher's description) 120p 24x18cm ハードカバー 2018
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