1950年代半ばから幅広い題材を扱うイメージメーカーとして、1968年には欧米の巨匠写真家の作品を日本に紹介するキュレーターとして、そして、森山大道をはじめとする多くの著名な写真家のキャリアを成長させた指導者として、細江英公は日本の写真界の第一線で活躍してきた。写真を主なコンテンツとし、大きな影響力を持ったアート誌と写真家集団『Vivo』を共同で立ち上げ、その後、斬新的な「WORKSHOP 写真学校」を共同で設立、大学の教育カリキュラムと写真コレクションを作成して自身の作品から数多くの写真集やカタログを日本国内で展示、出版してきた。その過程で細江は戦後の日本の写真界の確立を先導し、ドキュメンタリーやリアリズムという既に確立された芸術形態の中から写真という媒体を救い出し、芸術、文学、パフォーマンス、映画などとの新しい接点を見い出した。細江英公のこれまでの活動の総まとめとなる今回の作品集では、主要な写真シリーズだけでなく、作家、批評家、ダンサー、草間彌生らアーティストとの知られざるコラボレーションがポートレートを中心として紹介されている。さらに作品に対する新たな視点を与える2つの新作エッセイと、三島由紀夫や瀧口修造らによる独創性溢れるエッセイの再録を掲載。細江作品の概観すると同時に、戦後日本の美術、写真、ダンス、文学の分野における重要人物の未知の側面も伝わる一冊として仕上がっている。2021年7月から12月まで清里フォトアートミュージアムで開催される大規模な回顧展に伴い、作者の指示のもと、テート・モダン インターナショナル・アート写真部門シニア・キュレーター中森康文の協力を得て制作。400p 33x25cm ハードカバー 2021 Japanese.
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