イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。アーティストのマット・コナーズ(Matt Connors)のキュレーションにより、ニューヨークの「Matthew Marks Gallery」で2020年10月に開催された同名の展覧会に伴い500部限定で刊行。大型の豪華な本書は、実際の展覧会と同じ順序で全29作品を掲載する。序文でコナーズが述べているように、この展覧会と作品集はどちらも「現実は物質で構築されている、それゆえ現実を表現したものもまたそうである」という作者の考え方に焦点を置いている。
「ギッリは当時盛んだったコンセプチュアルアートに深く通じていましたが、彼の再実体化のプロセスは全くの別物でした。人々が暮らす世界を再構築することを目指してはいても、同時代のアーティストたちが用いていた脱物質化の戦略とは正反対の道を歩んでいました。建築物の構造が魔法のように切り取られ、何度も反復され重ね合わせられ、構造を支えるものと表面が互いに影響し合い入れ替わり、織物がイメージと表面の区別を曖昧にし、風景が建築と呼応し、音楽や話された言葉が視覚化されている彼の写真においては、非物質的なものが物質化されるのです」
本書に収録されている写真作品の多くは実物大で印刷されている。また、これまでほとんど出版されたことがない、作者のスタジオから入手した関連イメージ20点を収録。観音開きのページに3点、ポスターサイズの4ページ分の折り込みページによって、本としてもオブジェとしても非常に特別なものとなっている。限定500部。83p 38x31cm ハードカバー 2021 English.
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