ロバート・フランク、スティーブン・ショア、ジョエル・スターンフェルドの系譜に連なるジャスティン・カーランドの作品は、アメリカの物語、そして現実と対比されるアメリカンドリームという概念を考察する。道路、西部開拓時代、逃避行、主流の価値観から外れた生き方、に対する写真家の深い関心がこの作品群を貫いている。2004年以来、冬には南へ、夏には北へと、幼い息子キャスパーとともにカスタマイズしたバンで旅をしてきたカーランドの、アーティストとしてまた母親としての生活は、日常生活の必要性と自由と驚きの欲求の間で絶妙なバランスを保っている。鉄道や自動車といった息子キャスパーの興味、道中で出会った人々がカーランドの主題となる。キャスパーは、広々とした景色を背景に、あるいはトレインホッパーやドリフターズが取り巻くサブカルチャーの中にと、作品の中でさまざまな年齢で登場する。カーランドの視点には、生々しさとロマンチックさ、牧歌的なものとディストピア的なものが同居する。壮大な風景を横切る列車を象徴的に表現した作品から、メカニックやマッスルカーを寓話的に表現する作品まで、本書は「This Train is Bound for Glory」シリーズから最新の「Sincere Auto Care」まで、ジャスティン・カーランドのロードワークの全貌を紹介する。144p 30x25cm ハードカバー 2021 English
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