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No. p1981
中平卓馬/ Takuma Nakahira: 沖縄/ Okinawa(古書)
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戦後日本において最もラディカルな写真実践を貫いた写真家、中平卓馬。1960 年代より制作と批評を両輪とする活動を展開し、日本の現代写真に与えた影響の大きさは類をみない。77 年に記憶喪失となるも、沖縄での撮影をきっかけに復帰を果たし、晩年まで尖鋭的な作品発表を続ける。本書は最晩年の4 度にわたる沖縄行で撮影された写真をもとに構成。中平にとって沖縄は「日本」という中央主権的国家の歴史と現在を穿つトポスであり、記憶喪失後に写真家としてカムバックを果たすきっかけとなった土地でもあった。『hysteric Six Nakahira Takuma』(2002)や『原点復帰−横浜』(2003)によって広く知られることとなった「カラー・ポジフィルムで、事物を透明な把握のもと縦構図で写し取る」後期のスタイルは、他ならず沖縄との出会いによって獲得されたものである。本書は中平本人が携わったという意味において最後の新作写真集となる。記憶喪失を抱えながらも自らの生と格闘するなか生み出された中平の写真は、現実よりも常に鮮やかで、日常の微睡んだ意識を起き上がらせるかのような輝きを放ち続ける。倉石信乃によるテキスト「人と動物−−後期中平卓馬の写真」収録。限定600 部 エディションナンバー入。 58p 29x22cm ハードカバー 2017 Japanese *軽度の角打ちあり

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