1987年4月、写真集をつくる目的で初めて森山さんと会った。会った日にぽんと「好きなように作ってください」と1000枚位のプリントが入った段ボール箱が置かれた。 何度もの打ち合わせとお酒を重ね42枚のプリントに絞られて7ヶ月後に『仲治への旅』が出来上がった。その過程で入れられなかった何枚かと別のコンセプトの気になる何枚かが残り「それは大田さんが持っていてください。」と預けられた。 1999年、それらの一部がもとになって『水の夢』が作られたが、残りはまた僕のアパートの一室のストレージボックスの中の取り残された。 そして今年、森山さんの1980年代のプリントが国内にあまり残っていないことを知り、20年ぶりにプリントを見直してみたら今の自分ならこれらに形を与えることができると思った。(大田通貴のテキストより抜粋) 700部 72p 23x26cm 44photo ハードカバー 2022 Jap/Eng
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