長時間露光写真の巨匠による、モノクロームの幽玄な樹木の風景。イギリス出身でシアトルを拠点に活動する写真家マイケル・ケンナ(1954年生まれ)の樹木の写真を集めた写真集。フランスのショーモン=シュル=ロワール城で開催された同名の展覧会のカタログとして出版。ケンナは40年以上にわたってカメラを携えて世界中を旅し、早朝や明け方に作業する中で成しえる彼ならでは幻想的なライティングと10時間にも及ぶ長時間露光によって、樹木や森を撮影してきた。モノクロームで撮影されたこれらの美しい写真は、季節や地理的な背景から切り離され、撮影された木の多様性と多面性が強調されている。ごくまれに、道路や建物、柵や杭、あるいはもっと意外なことにスリッパなど、人間の存在を示す痕跡が作品に垣間見えることもある。このように設定をフラットにし被写体をシンプルにすることで従来樹木が持つ色を再認識させ、枝の不透明で繊細な黒と、それを透過するフレッシュな光の相互作用に焦点を当て、ケンナの写真独特の素晴らしい空気感を生み出している。176p 29x24cm120photo ハードカバー 2022 Eng/Fre
掲載のイメージや情報は発売前のリリース情報に基づいて制作する場合があり現物と異なる際は現物を優先させて頂きます。
こちらはShelfのオンラインストアのページです。実店舗の在庫、扱い商品については店舗へ直接お問い合わせください。