ビクトリア朝時代のイギリスの女性写真家、ジュリア・マーガレット・キャメロン(1815-1879)の作品集。イタリアのルネッサンス絵画やビクトリア朝の詩などさまざまな芸術にインスピレーションを求め、技術的な完璧さを超えた美しさをたたえた肖像写真によって、史上最も革新的で影響力のある写真家の一人として長い間認められてきたキャメロンは、1863年、48歳のときに娘と義理の息子から初めてカメラを贈られた。その後の11年間で、キャメロンは数千枚もの写真を制作し、国際的な展覧会で作品を発表し、2冊の写真集を出版した。 キャメロンは写真をとおして、詩人のアルフレッド・テニスンやヘンリー・ワズワース・ロングフェロー、画家のジョージ・フレデリック・ワッツ、博物学者チャールズ・ダーウィン、天文学者ジョン・ハーシェル、歴史家で哲学者のトーマス・カーライルなど、同時代の偉大な芸術家や思想家たちとつながりを持った。さらに彼女は『不思議の国のアリス』のモデルとなったアリス・リデルや、当時最も人気のある子役であったエレン・テリーの驚くほど優しく現代的なポートレートも撮影している。ヴィクトリア&アルバート美術館(当時はサウス・ケンジントン美術館)は、キャメロンが写真を撮り始めてから2年も経たない1865年に、世界で初めて彼女の作品を展示した。 現在、ヴィクトリア&アルバート美術館にはキャメロンの世界最大の写真コレクションが所蔵されている。本書はキャメロンがカメラを手にしてから160周年を記念し、120を超える作品を紹介する。208p 23x28cm ハードカバー 2023 English
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