アディダスシューズの歴史、その始まりから今日まで。100年以上前、アドルフ（「アディ」）とルドルフのダスラー兄弟が初めてスポーツシューズを作った。その後、何百もの画期的なデザイン、壮大な瞬間、スターたちとのコラボレーションを経て、本書は約200のモデルを通してアディダスのシューズを視覚的に振り返る。ダスラーは、アスリートのニーズに合わせて製品をさらに開発するため、履き古したシューズが不要になったら返却するよう求め、最終的にすべてのシューズは屋根裏部屋に保管された（今日に至るまで、多くのアスリートがタイトルを獲得したり世界記録を更新したりした後、感謝の気持ちを込めてシューズをアディダスに返却している）。このコレクションは現在「アディダス・アーカイヴ」を構成しており、スポーツ用品メーカーとしては世界最大級、いやそれ以上の規模を誇る。最高の複製技術を用いて撮影されたこれらの画像は、シミ、破れ、補修テープ、芝生の汚れ、色あせたサインと同様に、細かいディテールを明らかにしている。そのすべてが、加工されることなく、極めて高い解像度で捉えられ、着用者ひとりひとりの個人的な物語を浮かび上がらせる。西ドイツのサッカーチームが1954年のワールドカップで 「奇跡的な」優勝を飾ったときに履いていたシューズや、1967年まだ女性の正式な出場が認められていなかったボストン・マラソンでカトリーヌ・スウィッツァーが走った際に履いていたシューズ、マドンナからリオネル・メッシまでのスターたちのカスタムモデル、ファレル・ウィリアムス、ラフ・シモンズ、ステラ・マッカートニー、山本耀司らとのコラボレーション、そしてブランドの先駆的な技術や素材によるものなど、私たちはさまざまなシューズに出会う。それぞれの写真には専門家のテキストが添えられており、なぜ、どのように使われたか、そしてアディダスが後ろで支える原動力を教えてくれる。私たちが発見するのは、単なるデザインにとどまらない。最後には愛用者によって履きつぶされるシューズであるが、ダスラー兄弟とアディダス創設の始まりから今日に至るまでの、私たちのスポーツ、デザイン、カルチャーの歴史の目撃者でもあるのだ。(publisher's description)
512p 22x16cm ハードカバー 2023 Eng/Ger/Fre
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