セシル・ビートンが撮影した英国王室のポートレート写真。
本書は、パブリック・イメージの創造という極めて現代的な物語を時代をさかのぼって語る。ビートンによる英国王室のポートレートに新たな評価を与え、完成したイメージだけでなく、それらが制作されたシッティングの様子も探求し、ウィンザー家のパブリック・フェイスの形成におけるビートンの中心的役割と、被写体との共同作業の方法を明らかにする。1930年代から1970年代まで、年代順に構成された本書の4つの章は、それぞれ序論、キャプション付きの図版、そして特定のシッティングに関する詳細な分析で構成されている。全体を通して、コンタクトシート、テストショット、アウトテイク、スケッチ、手紙、日記、ティアシートなど、さまざまな背景資料が、ビートンの手法、シッターとの関係、肖像画がどのように受け止められたかについての詳細なイメージを構築するのに役立っている。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が所蔵するビートンの比類なき写真コレクションを活用した本書は、写真家とその作品に興味を持つ人々だけでなく、王室のプライベートな世界と公的な顔の区別が魅力の源泉であり続ける人々にとっても魅力的な一冊である。
(publisher's description)240p 30x25cm 224photo ハードカバー 2023 English
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