マーク・ジェイコブスの黎明期、マーサーストリート店で働いていたロバート・リッチのオフィスはケイト・モス、ソフィア・コッポラらセレブらの溜まり場だった。そんな中ある日訪れたウィノナ・ライダーと意気投合したロバート・リッチはその後20年以上に渡り友情をはぐくんでいく。本書には100枚以上のウィノナの写真が収録されており、その多くはマーサーストリートにあるマーク・ジェイコブスの店の下にあるロバートのオフィスで撮影されたもの。ウィノナはどの写真にも登場するが、グレース・ジョーンズ、ケイト・モス、マーク・ジェイコブス、キアヌの母親パトリック・テイラー、パティ・スミス、ダリア・ワーボウイ、そしてもちろんロバート・リッチと一緒に写っている写真も。表紙を飾るのは、ソフィア・コッポラもこの壁を撮影していることで知られるロバートのオフィスの悪名高い壁。マーク・ジェイコブスが前書きを、ロバート・リッチが序文を寄せている。Second Printing 144p 22x17cm ハードカバー 2023 English.
90年代後半、私は念願だったニューヨークのダウンタウンの中心で働くことになった。私はマーク・ジェイコブスの店舗の広報担当副社長になった。今、私はモデルやセレブリティに会い、スタイリングをしている。マーサーストリートにあるマーク・ジェイコブスの地下のオフィスには、毎日インスピレーションが入ってきた。雑誌の切り抜きや新聞の切り抜きが蓄積され、私の壁はたちまち有名人の壁となった。私は、自分が着せた顧客のポラロイド写真を撮って飾るようになった。キルズやコートニー・ラブのようなロックスターから、ケイト・モスやジゼルのようなスーパーモデル、オスカー受賞者のヒラリー・スワンクやソフィア・コッポラ、さらにはヒップなアップタウンのソーシャライツまで。ここでは、彼らはありのままの自分でいられた。彼らは私を信頼し、私のスタイリングのアドバイスや友情を信じるようになった。私のポラロイドは、私たちの仕事上の関係の気楽さと友情の始まりをとらえていた。1999年、私の大好きなアイドルの一人が店に、そして私の人生に入ってきた。私
の最初の言葉はこうだった。 「あなたの新しい映画、大好きだよ」『17歳のカルテ』はちょうどプレミア上映されたばかりだった。私の目の前には、映画スター、ウィノナ・ライダーがいた。私たちの関係が深まるにつれて、私はメット・ガラを含む、ウィノナの主要なイベントには必ず出席するようになった。レストランに行ったり、マーク・ジェイコブスについていったり、ただソーホーの街を歩いたりする私たちを、プレスは常に撮影していた。会うたびに、ポラロイドに次ぐポラロイド、写真に次ぐ写真。私たちは店に来る他のセレブや友人たちと楽しく過ごし、友情が花開いた。時には昼から夜まで、パーティーやレストランなどに一緒に行った。スナップするのがとても楽しかった。20年以上の友情が生まれた。私はいつだって彼女のシュヌーキーであり、彼女はいつも私のシュヌーカムスだ。素晴らしいウィノナ・ライダーとの友情を分かち合うことができてとてもわくわくする。(ロバート・リッチ)
マーク・ジェイコブスの黎明期、マーサーストリート店の地下(特にロバート・リッチのオフィス)は、ウィノナ、ケイト、セルマ、ソフィア、そして私自身が数え切れないほどの時間を過ごした隠れ家のような場所だった。そこでウィノナとロバート(店長であり、MJファミリーの長年のメンバー)は絆を深めた。ロバートはウィノナととても親しくなり、呼吸をするように簡単に結ばれたウィノナを私たちの家族に引き入れた。長年にわたり、ウィノナは時々私たちのキャンペーンのモデルを務めてきたが、私にとって最も印象的だったのは、彼女が(ロバートの後押しで)2015年にマーク・ジェイコブス・ビューティーの顔になることに同意したことた。(マーク・ジェイコブス)
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