建築写真を長年撮り続けるスイス人女性写真家エレーヌ・ビネの決定版モノグラフ。
エレーヌ・ビネは40年間にわたり現代建築と歴史的建築の両方を撮影してきた。本書は彼女の作品の完全なモノグラフであり、2つの広範な批評エッセイを収録している。マルコ・イリアーノによるエッセイでは、エレーヌ・ビネがイタリアの漁村スペルロンガとローマで過ごした幼少期から、建築写真家ルシアン・エルヴェとの初期の「出会い」を経て、ダニエル・リベスキンド、ジョン・ヘイドゥクとのコラボレーション、ザハ・ハディッドと出会ったロンドンの建築協会(AA)でのつながりなど、
彼女のバックグラウンドについて詳述し、ビネの写真へのアプローチ、プロセス、アーカイブを詳しく紹介している。マルティーノ・スティエリは、ビネの作品を建築写真の概念的枠組みの中に設定し、建築写真が建物や空間の目録なのか、二次元画像への翻訳なのか、あるいはむしろそれ自体が画像なのか、元の物体や現象にゆるやかに関連する人工物なのかを論じている。この文脈の中でスティエルリは、ビネの作品は2つの強迫観念の間で揺れ動くようだと論じている。すなわち、空間現象をイメージの2次元空間に翻訳したいという願望と、表面上の光の変調を明確に表現したいという探求である。この2つのエッセイに続くビネの作品カタログは、著者と写真家の対話を通して浮かび上がった、ビネが繰り返し取り上げるテーマで構成されている(publisher's description)
160p 28x24cm 173photoハードカバー 2024 English
掲載のイメージや情報は発売前のリリース情報に基づいて制作する場合があり現物と異なる際は現物を優先させて頂きます。
こちらはShelfのオンラインストアのページです。実店舗の在庫、扱い商品については店舗へ直接お問い合わせください。