洋書写真集とアートブックの専門店

No. 10791
Ray's a Laugh: A Reader(お取り寄せ)
4,500円(税込4,950円)

 
イギリス人写真家リチャード・ビリンガムの衝撃的写真集『RAY’S A LAUGH』を読み解き掘り下げる1冊。1996年、とある無名の若きイギリス人フォトグラファーの写真集がロンドンの現代アート市場で売り出され、瞬く間に人気と名声を得た。その写真は、作者の父親であり、アルコール依存症のレイと、ほとんど常に座ったまま、時には暴力的になる母親のリズ、そして弟のジェイソンが共に暮らすバーミンガムの公営アパートの狭苦しく混沌とした室内で撮られたものである。芸術を愛する文化人を含めた大衆にとって、その写真は衝撃的であった。彼らが見慣れていた労働者階級の貧困を調査した悪気のない報道写真よりも、よほど内的で、よほど個人的で、よほど重苦しいものであった。ある者は、辱められるかもしれない場に家族を無防備にさらすことを裏切りとみなしたが、作者からすれば、自身と家族は道義的な判断を下したのであり、社会的ないし政治的な目的は持ち得なかった。作者がその写真を撮ったのは絵画の参考画像とするためであった。家族の生活が芸術作品として成り立ったのは、作者の意図と同じくらいに他の編集者やギャラリー経営者の介入による結果でもあった。本書では、初版発売時と今も変わらず活力に満ち、刺激的であり続ける作品群の歴史を辿り、アートの影響や出版、宣伝の政治学について多くを語ってくれるそのストーリーを追う。編集者であるリズ・ジョビーが、作者や、本作の台頭の主要な立役者となったアーティストでありフォトグラファーのマイケル・コリンズ、ジュリアン・ジャーマン、ポール・グラハムなどへのインタビューをもとに、この作品の歴史を新たなエッセイにまとめた。さらにキュレーターであり批評家のシャーロット・コットン、作家のゴードン・バーン、ジャーナリストのリン・バーバー、小説家のジム・ルイスら作家陣が書き上げた、1996年から現在にいたるまでの座談やエッセイの広範なセレクションを収録。 160p 13x20cm ソフトカバー 2024 English.


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