『決定的瞬間』（フランス語で『Images à la Sauvette』）は、これまでに出版された写真集の中で最も偉大なもののひとつである。アンリ・カルティエ＝ブレッソンのキャリアの最初の20年間の写真素材がまとめられている。この写真集はマティスのオリジナルの表紙で1952年にヴァーヴ社から出版さた。写真家と有名な美術批評家で出版人のテリアード、そしてキャリアの絶頂期にあった画家とのコラボレーションの産物であった。同年にサイモン・アンド・シュスター社から出版されたアメリカ版は、今では有名になった 「decisive moment（決定的瞬間） 」という表現を初めて取り入れた。アンリ・カルティエ＝ブレッソンの作品の本質的な二面性、つまり親密な解釈とドキュメンタリー的観察の組み合わせを明らかにしたこの本は、美術界で絶大な評価を受け、写真家ロバート・キャパの言葉を借りれば「写真家のバイブル」とされている。現在は絶版となっている原書は、コレクターズ・アイテムとなっている。アンリ・カルティエ＝ブレッソン財団はこの古典的写真集を、より小型で実用的なフォーマット、手頃な価格で、再び手に入れられるようにした。この新版には1952年版のオリジナルと同じ資料が掲載され、この写真集の制作、その永続的な人気、タイトルに隠された考察についての包括的な研究が添えられている。（publisher's description) 184p 23x18cm ハードカバー 2024 English
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