動物たちと人間や環境との複雑な関係を巧みに表現され、著名写真家スティーブ・マッカリーまた違った一面を見ることができる写真集。人間の隣で満足げに眠るもじゃもじゃの野良犬のシーンには、とりわけ優しさがあふれている。しかし動物たちは誰のものでもなく、ただ生存本能だけを頼りに人生を彷徨うある種の本質的な孤独もある。第一次湾岸戦争で銃撃戦に巻き込まれたラクダ、ヤギに優しく餌を与えるパキスタン北部の羊飼い、ビバリーヒルズのデザイナー犬、香港の屋上にいる競走馬、タイのゾウなど、マッカリーが膨大なアーカイブから選び抜いた写真たちを読者は目撃する。マッカリーのレンズを通して、私たちはそれぞれの生き物の美しさと静かな威厳を発見する。この万華鏡のような写真集は、美しい旅行記であると同時に、地球を共有する生き物たちへの感動的な賛辞でもある。（publisher's description）192p 20x14cm ハードカバー 2024 English
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