マルディシダーデでは、街は決して眠らない。夜明けや夕暮れには、ニューヨーク、ハバナ、サルバドール・ダ・バイーア、東京の街は、憧れに満ち、孤独に苦しみ、決して得られなかった富に苛まれている。ミゲル・リオ・ブランコによるこの痛烈な都会のポートレートは、外交官の息子として放浪した幼少期をもとに、世界中の大都市に共通する苦悩と孤独を明らかにしている。画像は完璧に捉えられているが、写真が常に美しいとは限らない。リオ・ブランコは、歴史的な街のランドマーク、印象的なスカイライン、またはそこに向かって舞い上がる野心的な夢を記録することに興味はない。代わりに、彼はカメラを街の廃棄物と余白、つまり街が捨てたもの、そして街が見捨てて失望させたものに向けている。路上生活者、物乞い、売春婦、野良犬、壊れた車、割れたガラス...荒涼としたフレームや柔らかな印象の中に現代都市の現実が映し出されている。464p 33x25cm ハードカバー 2019 Eng/Fre/Ger/Por
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