マグダレン・オドゥンド（1950年生まれ）はケニア生まれのイギリス人陶芸家で、ギリシャ、中国、アステカ、アフリカなど、世界各地の伝統的な形を研究する彼女の姿勢は、親しみやすく喚起的な造形に表れている。セコイア・ミラーによる紹介では、オドゥンドの陶芸に影響を与えた植民地時代と物質的伝統に光を当て、彼女がいかに文化的・民族学的資料を巧みに融合させ、ポストコロニアルの経験を表現しているかを示している。本書は、オドゥンドの革新的な手法を論じ、彼女の陶芸作品を世界の現代美術と対話させる。また、本書で初めて詳しく紹介される版画やスケッチブックのドローイングなど、紙に描かれたオドゥンドの作品を丹念に検証することで、それらがいかに彼女の創作活動の根幹をなすものであるかを実証している。オドゥンドとの徹底的なQ&Aも掲載され、アーティストとしての彼女の自己意識についての貴重な洞察を語っている。スーザン・ジェフリーズによる鋭い序文と、ネハール・エル・ハディ、エリザベス・ハーニー、バーバラ・トンプソンによる示唆に富む寄稿により、マグダレーネ・オドゥンドは、現代における比類なきアーティストに新たな視点を提供し、彼女の作品の奥深い複雑性を明らかにするとともに、モダニズムに対する理解をより広く深めている。（publisher's description）カナダ、トロントのガーディナー美術館での展覧会に合わせて出版。112p 27x21cm ハードカバー 2024 English
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