写真家・奈良原一高のアナザーサイド。東京と横浜。“僕の写真の街”に変貌した二
つの街角には、`50 年代の光と風が刻まれていた。日本が高度経済成長に差し掛かっ
た時期に撮影された貴重写真の数々。『Tokyo, the `50s』(1996 年 Mole 刊)に
40 点以上の未発表写真「Blue Yokohama」を加えた特別版。奈良原一高は代表的作品
群「人間の土地」(1956 年)と「王国」(1958 年)の発表前後に、自ら「パーソナ
ル・ドキュメント」と称して練り上げた作品とは異なるスタイルの写真を撮影してい
た。それが本書に収録されている「Tokyo, the‘50s」および「Blue Yokohama」であ
る。これらの作品群は、被写体に行き当たりばったりで対峙しシャッターを切った、
いわばスナップショットとして撮影されており、カメラを持って街に出た時の偶然の
出会いを積極的に取り入れ、自由でのびやかなカメラワークがより強調されるものと
なっている。巻末には、写真評論家・飯沢耕太郎による書下ろし作品解説を収録。
126p A4変形 ハードカバー 2025 Japanese
[奈良
原一高(Ikko Narahara)]
1931年福岡生まれ。大学院在学中の1956年に、初めての個展「人間の土地」が大きな
反響を呼び、写真家としての活動を始める。1959年、東松照明、細江英公、川田喜久
治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成(1961解散)。その後、パリ
(1962-1964)、ニューヨーク(1970-1974)と拠点を移しながら活動。1974年帰国後
も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い
評価を受ける。2020年1月19日、逝去。
*7月下旬刊行予定。*先着オリジナルポストカード付(在庫限り)
掲載のイメージや情報は発売前のリリース情報に基づいて制作する場合があり現物と異なる際は現物を優先させて頂きます。
こちらはShelfのオンラインストアのページです。実店舗の在庫、扱い商品については店舗へ直接お問い合わせください。