2023年、スウェーデン人写真家のゲリー・ヨハンソンは、ローライフレックスを持ってメイン州を歩き回った。50年前にポール・ストランドの作品で初めて出会ったアメリカの地域で新しい写真を撮ることに好奇心を抱き、また、「なぜアメリカの写真は西部に集中しているのだろう?」と疑問を抱いていた。ヨハンソンの『Maine』は、『American Winter』、『Spanish Summer』、『Meloni Meloni』、『Pontiac』といった彼の初期の写真集に見られるような形式的な抑制が効いており、200点近いモノクロのデュオトーン写真を、奇妙に詩的な北東部の町の名前(バス、フレンドシップ、パーガトリーなど)のアルファベット順に並べている。ヨハンソンの他の作品と同様、メイン州の写真が他の写真よりも注目を集めるということもなく、完璧で遊び心のある構図は決して繰り返されることがない。ヨハンソンの限りなく独創的な建築物や風景の切り取り方は特定の地理的文化的な場所に観る者を導き、写真を撮る際のものの見方、歩き方、考え方を惜しみなく伝えてくれる。192p 24x17cm 180photoハードカバー・クロス装 2025 English
掲載のイメージや情報は発売前のリリース情報に基づいて制作する場合があり現物と異なる際は現物を優先させて頂きます。
こちらはShelfのオンラインストアのページです。実店舗の在庫、扱い商品については店舗へ直接お問い合わせください。