アウシュビッツ＝ビルケナウ強制・絶滅収容所の解放から80年を迎える直前、写真家ユルゲン・テラー、ドヴィレ・ドリジーテ、出版社シュタイデルのゲルハルト・シュタイデルは、作家であり国際アウシュビッツ委員会副会長のクリストフ・ホイブナーの招待でこの地を訪れた。彼らは数日間にわたって記念施設を歩き回り、テラーはそこで目にしたものを写真に収めた。果てしなく続くように見える線路やバラック、ガス室や便所、電気柵、囚人たちの生活と死を記録した絵や写真、言葉の数々。そして駐車場の標識や土産物店、訪問者、観光バスといった日常的な風景もまた、彼のレンズにおさめられている。この場所では、草も、白樺の木も、ベリーの実も、冬の陽光でさえも、もはや無垢ではいられない。テラーがとらえたすべてのディテールは、被害者と加害者が生きた世界の痕跡であり、110万人以上（その多くがユダヤ人）が命を奪われた、190ヘクタールに及ぶ死の工場の現実と恐怖の一部である。テラーの写真は、そこに「あるもの」を、過去と現在の両方を記録している。そしてホイブナAーは、自らが長年にわたり生存者たちと交わしてきた会話や記憶、引用や印象を、選ばれた写真に寄せる形で文章に綴った。『Auschwitz Birkenau』は、視覚によるアトラスであり、黙して語るような記録のカタログである。（publisher's description）488p 26x19cm 820photoハードカバー 2025 Eng/Ger A
掲載のイメージや情報は発売前のリリース情報に基づいて制作する場合があり現物と異なる際は現物を優先させて頂きます。
こちらはShelfのオンラインストアのページです。実店舗の在庫、扱い商品については店舗へ直接お問い合わせください。
